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Machine

ショージの油圧成型機

1.油圧成型機とは

 

​油圧成型機の仕組み

 

​成型機の構造  ‐図1

  •    作動油が給油されるケース。材質は鋳物(FCD)

 

ラム(ピストン)  給油されることにより、油圧力で上昇する部品。

      材質はS45Cで硬質クロームメッキ仕上げ。

 

  •     シリンダーとラムの間に作動油が漏れないようにパッキンをセットします。そのパッキンを抑える部品。

 

  •     パッキンを抑える部品。材質は鋳物(FCD)

 

  •      熱盤からの熱を遮断するために使用する部品。上下2枚

 

薄 板       スペースヒーターを使用する場合にヒーターの押え板として使用。

 

熱 盤     ヒーターを取付ける板。ヒーターの種類によって構造が異なる。

 

  •     金型を加熱するために使用。スペースヒーター・カートリッヂヒーター及び蒸気加熱式がある。

 

  •      成型機の上部の鋼板(鋳物)。

 

  •      シリンダーとヘットを支える部品。4本柱式が主である。

 

  •      ステーに取付けて使用する。内側と外側がある。

 

  •   ステーの代わりに使用する。近年はこの方式が主流である。

        サイドフレームとも呼ぶ。

4.成型機の型式   図―2,3,4,5

  •     4本柱式  サイドプレート式

 

  •     下部シリンダー式  上部シリンダー式(アッパー式)

 

シリンダーの形式  

単動式  シリンダー下部より給油し上昇させ、下降時は自重(熱

     盤・可動盤・ラム)にて下降する構造。

 

  •       シリンダー下部より給油し上昇させ、下降時はシリンダ

         ダー上部より給油し下降させる構造。

 

  •  主シリンダーの横に補助シリンダーを取付けて、上昇時

         はこの補助シリンダーに給油する。この時にはメーンシ

         リンダ―はバルブをフリーにし、オイルを吸い込む。加

         圧の時にはメーンシリンダーに給油する構造。

         下降時には補助シリンダーの上部より給油し、下降させ

         る。

 

出   力     給油力(Max21Mpa)×ラムの表面積にて計算

         と 表示がある。

         本社標準機には ラム径φ・

         φ・φ・φ・

                φ・φ・φ・

         φ・φ等がある。

ストローク     ラムの上昇寸法。

 

  •      製品寸法・金型寸法により算出する。本社規格有り。

 

  •      金型の厚み,作業性により効果的な寸法とする。

 

  •      電気式(ヒーター使用)・蒸気式がある。

 

  •      水冷式が一般的である。

5.成型機の操作方法

  •       成型機横に手動式切換え弁を取付け、ハンドルの操作により上昇・下降させる方法。近年は切換えバルブは

         型(単動式)型(複動式)東海製を使用。

         テスト用・研究開発用・小物成型用に使用される。

         金額も安くできる。

 

  •       油圧ポンプ・油圧バルブの組み合わせ及び制御盤にシーケンサーを組込み、予め成型機の動作条件を設定し、押釦を操作することにより、上昇・下降させる。

6.付属機器     図―6,7

電気制御盤     モーターを動かす機器、ヒーターを制御する機器、成型機  

       を動かすシーケンサー等を組込み配線した盤。

       部品は本社で購入、図面をつけて外注する。(あけぼの電気)機械との配線も依頼する。

 

  •     熱盤内にあるヒーターの温度を測定し、制御する装置。

        (理化工業製を使用)

 

  •    近年はペーパーレスタイプを使用。温度・圧力・時間等を記録し、パソコンとの通信が可能。(キーエンス製を使用)

  •     熱盤間に手を挟まれて加圧された場合には大変な事故となります。そこで、成型機の前面には光線式安全装置(エリアセンサー)を取付け遮断した場合には、油圧バルブをOFFもしくはモーターをOFFにする。

        他にシャッター式、扉式等がある。又、成型機の側面・後面には安全カバーを取付ける場合もある。この時にセンサー付とし、カバーを外したら動かない設定にする。

 

  •    成型機を動かすのに必要な機器である。

        油圧タンク上にモーター・ポンプ・バルブ等を設置し、接続して成型機に給油します。成型機の種類(型式・出力)等により的確な機種を選定します。

        近年は型(東海機器製)型(住友精機製)

        型(レックスロス製)を主に用います。

        油圧バルブと合わせてトウカイテクノか明和機器に依頼します。

 

  •    油圧ポンプから送られるオイルを成型機に給油する装置です。方向切替えバルブ・圧力変換バルブ・流量調整バルブ等で構成され、その成型機の動作に合わせた組み合わせになっています。通常マニホールドブロック上に種々のバルブが付いています。

 

  •    真空成型時に使用します。真空枠内を真空にし、製品の不良率を低減します。

 

  •      成型機の前面に取付るタイプ、独立した作業台と種々あります。客先の要望で製作します。

 

  •    成型機やその他機器を乗せて、安定させるために使用。

        鋼材を溶接したタイプと、ムクの鋼材タイプがあります。

7.金型分解装置

  •     成型機の前面にレールを取付けて、下熱盤上のスライド板を前後に動作させる装置。

          油圧シリンダー式とギヤードモーター式がある。

 

  •      金型を重ねた状態で前面にスライド後、上型を分解し、上昇反転させる装置。

 

  •      金型を重ねた状態で前面にスライド後、上型を分解し、

          上昇反転後、中型を分解上昇反転させる装置。

 

  •      金型を重ねた状態で前面にスライド後、中型1を抑えながら上型を分解し上昇させる。その後中型1を分解上昇反転させ、中型2を分解上昇反転させる装置。

          ポット型(注入型)に対応。

 

  •     中型に残った製品を分解装置下部より専用の治具を付

上型を分解上昇反転後、中型を分解後少し上昇させる。

その後、下型を成型機内へ戻し、エジェクト板を上昇させて製品を取出す。

8.真空成形機    図―8

          熱盤間に真空枠(チャンバー)を取付けて、製品を製

作する場合にその部分を真空状態にし、ゴム製品のエ

アー不良・ガスたまり不良を軽減する装置。

9.特殊仕様        図―9

  •    標準の熱盤寸法より特殊になった場合には、その寸法に合わせてより圧縮精度が出るように、シリンダーを複数使用したタイプもあります。

 

  •    36トン以下等の場合はJIS規格の市販品シリンダーを使用する場合もあります。

 

*前記仕様の組み合わせにより、客先の要望に応えられるよう仕様を選定します。

 

 

 

 

 

 

 

*納入までの流れ   客先との打ち合わせ   仕様確認

 

          見積書・仕様書作成(営業・技術)提出

          見積図面作成(技術)

          

          受注(金額確定・納期確定・支払い条件確定)

          受注伝票作成(営業)作番決定

 

          製作図面作成(技術) 配置図面・本体図面・

          制御盤図面・ポンプユニット図面等 を客先へ提出

    

          製作確認図面返却

 

          部品図面作成~部品発注~工場へ指示~外注へ依頼

          部品加工

 

          組立  洗浄~塗装~本体組立~配管製作~電気配線

 

          試運転調整  検査

 

          立会試運転

 

          納入据付

 

          運転・動作確認

          取扱い説明書提出(技術)

 

          検収

 

          入金       

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